Cotomono Exhibition Will to Form・カタチづくる意志

2021.7.27 tue ... 8.1 sun
12:00 ... 19:00
at テトラグラフ写真室(冷泉荘)


テトラグラフ写真室の空間を使った、Cotomonoさんの展示会がいよいよ明日から始まります。




今年の春、神戸に活動拠点を変えてからはじめてとなる福岡での展示。

彼女の作品と、その作品が置かれる風景が大好きで、またここ冷泉荘で彼女のつくる空間と時間を体感することができるのがとても嬉しいです。



布でふくろ状のカタチを作り始めて20年近くになりますが、今回初めて、ハギレを使ったコラージュ作品を作りました。 手が動くままに切り抜き、貼り付け、描くようにカタチにしました。そのほか、かぶりものや、まとうもの 、自由に身につけて楽しめる 、いろいろなカタチを作りました 。



絵や造形作品はこれといって特別な目的を持つものではない。それは「わたしたちを幸せにする」という、ただひとつの意志を持つに過ぎない。このことは、わたしたちの現実的日常生活に対する関係性とは全く別のものと考える。それゆえ、それは全く別個に存在し得るものでなければならない。わたしたちはその点に置いてひとつの芸術的成果を見たい。それは、わたしたちがしばしば好んで見たがるもの、そしてしまいには好んで所有したがるもの、わたしたちに創造させる「何か」でなくてはならない。そこで初めてわたしたちは「それがわたしたちを幸せにするかどうか」がわかる。

- パウル・クレー「造形思考」より



Cotomono : 今村素子 1974生まれ
自分の名前、素子(motoco)を逆さまにもじり、Cotomonoという名で2003年から布でものづくりを始める。日本語で”coto”
は「言葉」や「ひとつ」という意味があり、“mono”(もの)は「全体」「すべて」という意味があります。2008年から本格的に展示会をスタートし、街角の小さなカフェからデパートの催事、また海外のアートギャラリーまで様々な場所で展示会の旅を続けています。主に布を使ってふくろ状のカタチを作っていますが、カタチを作りながら同時に「型」をゆるめるようなイメージで作っています。2021年5月、福岡から神戸に拠点を動かしました。

Cotomono : Motoco Imamura, born 1974.
Cotomono is based on an anagram of Motoco. Japanese noun, “Coto”,
means “word” or “one” amongst others, and “Mono”, “whole” or “all”.
Started making pieces with fabrics under the name Cotomono around
2003. The enterprise turned professional from 2008. Travels to shows
in various venues: cafes, special fairs in department stores, art
galleries abroad as well as all around Japan. Main works are fabric
bags in different forms. While making those bags, trying to loosen up
the images around “patterns” at the same time. Based in Kobe since May
2021.